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2008年6月 1日 (日)

DVD映画「河童のクゥと夏休み」

前から見たかった映画(DVD)を新宿高島屋で買ってきた。映画を見終わってシーンとなるTとN。原恵一監督が作りたかった映画と、現在の私達が見たいものがうまく一致していないという雰囲気が漂った。河童を通して人間が破壊してきた自然を、あるいは人間が作り上げてきた都市(という人間の巣)の怖さを、あるいは人間が失ってしまった生き物との以心伝心を描く物語なのであれば、クゥの力(テレパシー、危機的状況に発動する念動力、竜を呼ぶ力など)によって、人は自らの愚かさや身勝手さを少しは知って、多少は反省すべきだし、クゥは竜に乗って異世界に旅立つべきだ。しかし、竜は幻覚に過ぎず、クウは犬に乗ってマスコミから逃げる。子供達は、純粋で素直な分だけ、暴力的で残酷で容赦しない。仕方なく飼うことになった犬や夏休みに捕まえたカブトムシと同じくらいの愛情を、クゥに注ぐ大人達、子供達。クゥへの愛情よりも、子供同士や親子の心の襞(ひだ)がきめ細かく描かれる。この乾いた生物観と人間観はクールですらある。どうしようもない現実から、決して飛翔せず、どこまでも地続きにファンタジーを生き延びさせようとして、果ては宅急便で僻地(沖縄の奥地)に運ばれるクゥ。このカタルシスの無い映画を仏頂面(ぶっちょうづら)で見ていたTは、唸(うな)りながら3点。それでもクゥは魅力的でカワイかったからとNは3点。合計6点。

Kuu2008

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