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2008年3月 7日 (金)

映画「Black Book」DVD

ポール・バーホーベン監督は、オランダ・アムステルダム出身の映画監督で「ロボコップ」や「トータル・リコール」、「氷の微笑」、「ショーガール」など数多くの映画を監督しており、TもNも、そのいくつかは見ている。エロスとバイオレンスの鬼才とも言われる。その監督が68歳にして母国に戻り、長年の夢を実現したのがこの映画「ブラックブック」だ。これまで特撮を多用してSF映画を撮ってきた監督が、全く方向性の違う、第二次世界大戦のナチスドイツ占領下の母国オランダを描いた。そういう意味では、スピルバーグの「シンドラーのリスト」に近いと言えるのかもしれない。しかし実際に見てみると全く違う。おそらく多くの人は、この映画の情感的な表現において、涙を流すことはない(人を泣かせるようにはつくっていない)。映画の中で人は皆、いい加減に、且つ、たくましく生きており、そのいい加減さ故に、残酷であり、愛嬌もある。人は皆、その思想においても、生き様においても首尾一貫していない。それは単に戦時下だからではない。日常的に裏切り、残酷に人を殺し、次の日にはセックスをし、次の日には大切な人をかばって銃殺されたりもする。この乾いた人間観が老練な映画監督ならではの技巧とあいまって、とてもいい味を出している。Tは4点。Nは3点。合計7点。

Blackbook

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